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校長挨拶Principal greeting

可能性を極限まで伸ばす教育!

 小川校長の写真 

 個人にも集団にも、勢いというものがあるのではないだろうか。今の狭山ヶ丘学園は、まさに今、上り坂にさしかかっていると思う。
 昨年度の卒業生が、東大文一、いわゆる法学部に合格した。これまでは理系の合格者がすべてであったが、法学部の合格は初めてである。
 東大は、どの分野も、難関中の難関である。しかし文系、それも法学部の合格は初めてであった。秩父から通学していた、穏やかな雰囲気を持つ生徒である。会っていて驕る気配が微塵もなく、これからも、静かに学び続けて行こうとする気配と意気込みが感じられた。
 教師達の間に、来年は東大複数合格を達成したいとの空気が漲っている。その際、ともすれば、「来年度は、何人を合格させられそうか」、もっと言えば、何人が合格できそうかということが話題になる。私は、この気配に少し不満である。「合格できそうか」ではなく、何人が、そこまで頑張り続ける意欲を持っているか、何人に、そこまでの決意を固めさせることができるか、というふうに議論を進めていきたいものだと思うのである。

 「大学進学がそれほど大切か」という議論があると思う。そうだ、大切なのだ。私は、家庭の事情もあり、大学に進学できなかった。18歳で中学校の英語科の代用教員(正しくは臨時教員)になったのである。
 しかし、進学への思いは断ちがたく、四年後に大学に進学した。同期の連中が大学院修士課程に進んだ頃だから、「遅咲きの花」もいいところである。
 22歳の大学一年生だから、あまり若々しくはなかったことだろう。しかし私は、入学して間もなく、そうだ、六月の頃、札幌の原野を吹き流れる、あの風の爽やかさを忘れることがきない。自由があった。アカデミズムの重厚な、アトモスフィアがあった。そして、一年経てば二年生になり、もう一年経てば三年生になり、四年経てば、学士号を獲得できるという、確実な手応えがあった。大学ほど自由で、学問的で、しかも情緒的に安定した世界は、この世に少ない。そこには、優れた仲間達がおり、その思考法や発想に学ぶことができる。私にそれはできなかったが、もしキャンパスが東大であればとの思いは、胸の奥底の古傷となって今も疼いている。少しね。
 それだけに私は、生徒の皆さんに、少しでも優れた大学で学ぶ機会を獲得して頂きたいのである。入りやすい大学も沢山あるが、学習条件に恵まれている大学には、沢山の希望者が集まる。恵まれた大学には入りにくく、入りやすい大学は、学習条件に恵まれていないことが多いのである。
 だから私は、教え子たちに呼びかける、「力を尽くして狭き門から入れ!」と。
 「狭山ヶ丘」の進学実績が、いかに急成長を遂げたかは、学校正門前を走っている道路沿いに、国公立、私立難関大学の合格実績を、数字にまとめたものが表示されている。また、広場に入ると、大学に限らず、専門学校を含むすべての合格実績が、実名で巨大な表示板に表示されている。ごく一部に、「公表辞退」というものがあるが、多くは一浪生のものである。彼らも輝かしい成果を獲得している。それでも公表したくないのは、「大人の恥じらい」というものかなとも思うが、勿体ないし、残念なことである。「一浪なんて素晴らしいぞ。何しろ俺は四浪だからな。」
 もっとも、難関大学だけが大学ではない。実は、大切なのは、「どこの大学に入るか」ではなく、「入った大学で何を学ぶか」なのである。
 しかし、本校を目指して下さる諸君、本校の付属中学校を目指して下さる諸君は、これを理由に勉学の手を緩めてはならない。
 「狭山ヶ丘」が、どうしてこのような急進撃を開始したのか。それは私にも分からない。しかしその秘密は、若く優秀な教師たちの急増にあるのではないかと私は思っている。狭山ヶ丘の教師達は、若くて優秀である。しかし、生徒指導、躾の面などで、生徒を厳しく指導できる年配のベテラン教師も少ないが存在する。ひとつの学園にとって、これほど素敵な機会は史上極めて稀なのではないか。若者も、やがては年老いる。その流れにいかに対処するか、それが校長をはじめ、経営陣の肩にかけられた大きな課題である。
 狭山ヶ丘学園は、これまで寄付を求めたことがない。朝ゼミ、放課後ゼミ、夏季、冬季、春季の長期休業中の長期講習等、すべて只である。紙代さえ徴収しない。すべて教師達の献身的活動に支えられている。
 予備校の協力を求めて希望を実現するというケースもあると聞くが、本校は、この方法をとらない。予備校に優秀な先生方がおられるのは事実であろうが、今日の本校教師達にも、人材は豊富である。私は、古くさいようだが、「学校の意地と面子」というものも考えなくてはならないと思っている。納入された学費のみで、生徒たちのニーズに応える、ここに狭山ヶ丘の心意気があると思ってもらえれば嬉しい。
 変わったところでは、本学園は、西武プリンスドームで体育祭を行う学園である。これには、さやまが丘幼稚園の園児も参加する。
 修学旅行は、低廉な経費で英仏8日を行っていたのだが、ご承知のような国際情勢で、昨年、今年はニュージーランドに変更した。しかし美しい大自然、それからファームステイは、極めて好評である。中学生は、北海道新幹線を使い四泊五日の旅程で修学旅行を行う。北大、知床等に重点を置いた画期的なものとなると思う。
 一番の自慢は、完備した自習室であろうか。3号館図書室、地下自習室、中学生専用図書室、300人収納の生徒ホール等、自ら学ぶという姿勢を貫く点では、大学に近いほどの施設を保っている。学校説明会の折に、是非ご覧になって頂きたい。
 正直な話、私の心にも、こんなに恵まれた環境で、中学、高校生活を送れたらなあ、という悔いに似た疼きもある。
 野球、サッカー、女子バレー等、部活動が活発なことも本学園の自慢である。広大な総合グランドも見て頂ければ幸いである。吹奏楽は、先日第39回の定期演奏会を行ったが、私は史上最高の演奏ぶりではなかったかと思う。
 学問、部活動、その両面にわたって、今まさに飛躍を遂げようとしている狭山ヶ丘学園の戦列に加わって頂きたい。
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